精神科訪問診療は、精神的な疾患によって通院が困難な方を対象とした訪問診療です。
精神科医が患者様のご自宅やご入居施設を定期的に訪問して、医療的管理を行います。
訪問診療では主治医が作成した「在宅療養計画書」を基にして、患者さまに適切な医療(診察・検査・処方)を継続して提供します。

「往診」とよく間違われますが、往診は患者様の具合が悪い時にだけご自宅に伺って診療を行うものです。
往診は緊急的に行われる診療であるのに対して、訪問診療は定期的にご自宅に伺い継続した診療を行います。そこが両者で大きく異なるポイントです。

訪問診療の対象となるのは、精神科医による継続した診療が必要であるが、精神的・身体的な理由から医療機関への通院が困難な方です。

当院の訪問診療の特徴

  • 患者様がご自宅及びご入居施設で安心して療養できるよう、精神科訪問診療担当の医師が責任をもって医学的管理を行います。
    訪問診療当日は「精神科医師・訪問看護師・ドライバー」の3名で患者様のご自宅まで伺います。
  • 当院の訪問診療は完全予約制です。
    訪問日時は患者さまのご希望や、主治医の治療方針に基づいて個別にご相談させて頂きます。
    訪問する頻度は月に1~2回が基本となります。※病状によっては毎週訪問することもあります。
  • 同一の居宅にお住まいのご家族も、同時に受診をしていただく事が可能です。
  • 医師がご自宅で患者さまの体調をチェックしてお薬を処方します。
    処方箋はFAXにて、患者様からご指定いただいた薬局まで送らせていただきます。薬局にて薬をお受け取り下さい。
    また、薬局での受け取りが困難な場合には、配達ができる薬局をご紹介することも可能です。
  • 医師が必要があると判断した際には血液検査を行い、健康状態が維持できるように努めます。
  • 訪問診療で対応できる範囲を超えた医療処置や、各種検査が必要であると判断した際には、専門の医療機関をご紹介致します。
  • ご入院された場合、退院後は入院中の主治医と連携をとりつつ、再び訪問診療にて治療を継続することも可能です。